卒業生の声

とにかく本を読むこと 

筑波大学 社会・国際学群
関西大学 社会学部

関西大学 化学生命工学部
 英語の学習では、授業中で扱った長文を繰り返し読んで、復習することをこころがけた。基本的にこの方法と、先生に紹介してもらった、教材を一通り解いたところで、初めはなかなか付いて行けなかった授業も十分理解できるようになった。そのため、それほど困難であったようには感じなかった。
 しかし、小論文や専門科目については、私がもともと理系だったこともあり、かなりの試行錯誤を強いられた。では、今振り返ってみて、どのような学習法が効果的だったと思うか。私は、とにかく本を読むことが最も効果的であったと思う。当然のことのように感じるかもしれないが、私は真剣にそう思う。
 たとえば、私は読解力に苦手意識があった。そのため、読解力を高めるために、大学入試用の長文問題から、学生以外を対象とした読解力を高める教材など、とにかく読めるだけ本を読んだ。しかし、ここで重要なことは、読解力が上がってきているという実感は決して、ある1冊の本との出会いによって引き起こされるものではなく、読めば読むほど、少しずつ理解が深まっていったということである。いいかえれば、私が読んだ本のうち、1冊でも欠けていれば、おそらく現在のレベルまでは向上していなかったということだ。
 したがって、私が伝えたいことは、とにかく本を読めということだ。
この自明であるが、それゆえに、見過ごしがちなことをよく理解していただきたい。