卒業生の声

自分が納得するまで続ける

長崎大学 環境科学部
大分大学 経済学部
香川大学 法学部
高知大学 人文社会科学部

甲南大学法学部
この度、念願叶って国立大学合格を果たすことができました。
私は、ある国立大学に合格まであと一人というところで落ちて、後期センター利用で合格した私立大学へと進学しました。その後、大学に通いながらもう一度、センター試験を受験して、前年と同じ国立大学を受験しましたが、またもや、あと一人というところで落ちてしまいました。二年連続で「不合格者首席」です。そうこうしているうちに大学二年生となり、第三年次編入学試験の受験資格を有するようになったことから、以前から視野に入れていた編入学試験を本格的に検討するようになりました。
実質二浪目の仮面浪人も失敗し、まさに背水の陣です。「今年こそは何としても合格しなくてはならない。」との思いから、編入学試験に万全な対策をするため、ECC編入学院へと通うことにしました。実際、講義はもちろんのこと、答案や志望理由書の添削、面接練習など、予備校に通う利点は大きかったように思います。
講義については、数人規模の少人数であり、講師への質問や相談がしやすい環境でした。また、答案の添削も懇切丁寧にしていただきました。添削された答案が手元に戻り、評価や指摘を見て、ますます答案作成の意欲が沸くという好循環のもと、積極的に取り組めました。そのため、多人数であると埋もれてしまい、怠けがちになってしまう私にとって、最適な空間で学習できたように思います。
編入学試験に対応した模試は限りなく少なく、そもそも編入学試験受験者の母集団もかなり少ないです。したがって、独学であると自身の立ち位置を客観視することが極めて難しいものと思います。加えて、独りよがりになりがちな志望理由書や面接に関しては、特に客観的な分析が必要です。そのために、志望理由書の添削や面接練習は大変有用でした。たとえば、面接練習は本番の緊張感を軽減するだけでなく、練習と同様の質問が本番でもいくつもされるなど、合否に直結していたと言っても過言ではありません。
受験校選びは入念に行いました。いえ、受験校「探し」というべきかもしれません。編入学試験を実施する大学や学部は限られています。したがって、受験校を考える際は、十分な情報収集が必要です。私は全国の国立大学における編入学試験の有無をくまなく調べ、受験時期や受験科目などを参考に、二十校近くに目星をつけました。文系学部の編入試験が集中している秋頃は、週に一、二校を受けるほどの計画を立てていました。しかし、思いのほかうまくいき、九月に受験した四校を立て続けに合格しました。そのため、結果としては、当初の計画よりも大幅に少ない受験にとどまりました。
編入学を志す多くの人が、今、自身が置かれている状況に納得がいかないのだと思います。私もそうでした。あと一人、あと一歩だったのにと、悔しい思いをいっぱいに通学していた、無味乾燥な日々。おそらく一生に一度きりであろう大学生活を、このまま釈然としない形で終わらせてしまうのだろうかと、随分と不安に思ったものです。しかし、何度も心が折れそうになりながらも諦めなかった先に、今日の合格がありました。諦めなければ道を開けるといえば月並みですが、納得するまで続けることが、合格への真髄ではないでしょうか。
私の拙文をお読みになった、編入学志望の皆様と、この喜びを共有できることを心より願っております。